【体験談】アメリカDMVで運転免許証を取る方法①

アメリカ・ニューヨークでの生活が本格的にスタートし、就職先に応募する中で「DMV ID(州発行の身分証明書)」の提出を求められたことがきっかけで、運転免許の取得を決めました。
しかし、アメリカには「ノンドライバーID(運転しない人用の身分証)」という選択肢もあります。
これからの生活を考えたとき、車を使えるようにしておくことは大きな安心材料になると思い、ドライバーライセンスの取得を選びました。
この記事では、私がニューヨーク州で実際に運転免許を取得した流れと体験談、注意点、そしてこれからチャレンジしたい方へのアドバイスをまとめています。
アメリカで運転免許を取得する方法は州ごとに異なりますが、今回は私が実際に手続きを行ったニューヨーク州の流れをベースに、全体のプロセスをわかりやすく紹介します。
大まかなステップは以下の通りです:
それぞれのステップについて、詳しく解説していきます。
必要書類の準備
ニューヨーク州での運転免許取得に向けて準備するものは…
- 申請書:Application for a Permit (MV-44) (PDF)
- 身分証明書類:Proofs of identity, age, and residence
- See How to Apply for a New York License/ Permit/ Driver License/ Non-Driver ID Card (ID-44) (PDF) for a complete list of proofs.
- 申請料金:Permit test fee
- Use the fee chart to estimate the cost
ニューヨーク州での運転免許取得に必要な身分証明証の書類は人それぞれ違います!!
書類はDMV(Department of Motor Vehicles)の基準で点数化されており、6ポイント分の身分証明が必要です。NY DMVの公式ページで最新の条件を確認しましょう

ちなみに、私が準備したものは、以下の通りでした:
- グリーンカード
- 社会保障番号(SSN)
- 現住所を証明するもの×2通(公共料金の請求書と銀行明細書)
そして、準備すべき書類が集まったら、公式サイトでできる『Get Pre-Screened』を利用しましょう!私もこれを利用して、当日も不備なくスムーズに進みました!
筆記試験を受ける(Permit Test)
内容は**交通ルール、標識、飲酒運転などに関する選択問題(20問)**で、70%以上の正解で合格です。
このテストはDMVで受けるか、自宅でオンラインでも受けることができます。
どちらにせよ、DMVの公式サイトを通して、予約を入れましょう。事前予約がないと受け付けないと言われて帰る人がたくさん見かけました
合格後は2週間以内程度で**Learner Permit(仮免許)**が発行されます。
私のPermit test体験(詳細は後ほどのセクションで紹介します)
仮免期間
仮免許では、有効な免許を持つ21歳以上の同乗者がいる場合に限り、運転可能です。
また、日本ではペーパードライバーだった方や右側運転の不安があれば運転教習(driving school)に申し込むのも選択肢ですね
NY州では18歳未満の場合は、以下の条件を満たす必要があるようです。
- 合計50時間以上の運転練習(うち15時間以上は夜間運転)
- **「MV-262:運転練習証明書」**を提出(保護者または指導者が署名)
- 仮免取得から6ヶ月以上経過していないと、Road Test(実技試験)の予約は不可
実技試験の前には、**DMV認定の5-Hour Course(プレライセンス講習)**を受講する必要があります。
この講習では以下のような内容を学びます:
- アメリカの交通ルールと運転マナー
- 安全運転の心構えやリスク管理
- 飲酒運転・薬物と運転の関係 など
オンライン受講が可能で、終了後には**修了証(certificate)**が発行されます。Road Test予約時に提出が必要なので、早めの受講をおすすめします。
実技試験(Road Test)
一定の練習期間後に、オンラインまたは電話でRoad Test(実技試験)を予約します。
予約枠は限られているので、余裕をもって申し込むのがおすすめ。
私の実技試験体験(詳細は別のブログ記事で紹介する予定です)
合格後、本免許を受け取る
Road Testに合格すると、2週間以内に正式な運転免許証が郵送されてきます。
州によって制度が違うことに注意!
今回紹介したのはニューヨーク州の例です。
カリフォルニア州など他州では必要書類や流れが異なることがあります。
必ず居住州のDMV公式サイトで確認を!
アメリカでの運転免許取得は、日本とは制度もプロセスも大きく異なります。実際に経験してみて、「え、これでいいの?」「これは日本より便利かも…」と驚く場面がありました。
ここでは、日本の制度との違いをポイントごとに整理して紹介します。
学校に通わなくても取得できる
日本: 自動車教習所に通うのが一般的(費用は30万円前後)
アメリカ: 自分で筆記試験・実技試験を受けてOK(教習所は任意)
アメリカでは「運転練習=家族や友人の車を借りて自主練」が一般的。
指導員が同乗する有料スクールもあるが、必須ではない。

個人的には、運転免許を日本でも取得したことない人は、スクールで基本を習った方が安全だとは思います…危険な運転をする人は本当にたくさんいる
身分証明書としての重要性が高い
アメリカ: 免許証は「身分証明書」として最も使われる
日本: マイナンバーカードや保険証も選択肢に
アメリカでは銀行口座開設、就職応募、アルコール購入、医療機関の受診など…あらゆる場面でID提示が求められる
「DMV ID(ノンドライバーID)」という選択肢もあるほど

私はこの間、Shopriteというスーパーでポイントカードを作ろうとしたら、IDを求められました
有効期限と更新制度
日本: 初回は3年、以降は5年更新(誕生日と違反点数基準)
アメリカ(NY州): 通常は8年間有効
引っ越しした場合は、住所変更の届け出が必要。
国際運転免許証や日本の免許との関係
- 日本の免許を持っていても、アメリカで長期滞在する場合やレジデンスとなった場合には州の運転免許の取得が必要
- 観光客などの短期滞在者は、日本の国際運転免許証で運転可能(州によって制限あり)
「ニューヨーク州で仮免許を取得するって、どんな感じなの?」
私も最初はまったくイメージがわかず、ネットで情報を集めてばかりいました。
ここでは、私自身の体験に基づいたリアルな流れをまとめておきます。現在、紙のPermit License だけを持った状態で、仮免許の正式なライセンス発行を待っている段階なので、この後の流れの体験記事は随時追加予定です!
オンラインでPermitテストの勉強
MDVの公式サイトに『New York State Driver Manual and practice tests』があるので、そこのマニュアルに目を通しました。
『チャプター4〜11』と『ロードサイン』がパーミットテストの範囲となるので、それぞれのチャプタークイズを解いていき、自分の正答率とこの章での合格ラインのパーセンテージが出るので、私は100%になるまで練習しました。
それぞれのチャプターができたら、オールチャプタークイズを受けて、そこでも合格ラインに乗るまで練習しました。
日本語もあるという表記がありましたが、MDV公式サイトでは、英語のマニュアルや英語のテストしか見つけれませんでした。

しかし、当日に日本語でテストを受けようと思っている方は、変な日本語対策のために、グーグル翻訳を使って、練習していくことをお勧めします。この理由は後ほど…
オンラインで筆記試験を予約
私はニューヨーク州DMVの公式サイトから、仮免試験(Permit Test)の予約を行いました。予約は比較的スムーズで、空き日程から自分の都合に合う時間を選択できます。

私が予約した時は最低でも1週間後しか空きがありませんでした。予約が取りにくいという話もよく見かけますので、テストの準備が整い次第すぐに予約を入れることをお勧めします!
当日の流れ:仮免(パーミット)テストと申請
試験当日は指定した:White plains (ホワイトプレインズ)のDMVオフィスに行きました
建物自体にはWhole Foods Marketが入っていたり、チーズケーキファクトリーがDMVの隣にあるので、ショッピングセンターにDMVのオフィスが入っているような感じです。
ご家族で一緒に来られても時間は潰せると思います
入り口には警備員の方が立っておられるので、そこで予約しているかの確認(口頭)をしておられました。していない人には予約を取ってくるように指示してありました。
DMVは1〜26番までの受付窓口がズラーっと並んでいる綺麗なひろーい銀行の様な感じでした
大まかにはこんな流れです。
携帯でも5分前からは事前チェックインという機能があるので、そちらでも可能。
私は5分以上早く着いたので、建物中央に配置されてある、受付の機械のところに行きました。(機械の見た目は飲食店などの受付によくある様なもの)
受付の列には3人くらい並んでいましたが、みんな事前予約をしているので、スパスパとさばかれて、3分と待たずに自分の番になりました。

- What kind of reservation do you for today?(何の予約取ってる?)
- Did you fill out the document?(書類は記入済み?)
- Do you have your reservation barcode?(予約のバーコードはある?)
上記の質問に答えて、バーコードを見せると、それを読み込んで、受付番号が印字されたレシートのような紙を渡されます。これで受付は終了!あとは自分の番を待つだけ!

渡された紙に書いてある英数字の5桁の受付番号で、『〇〇の番号の受付窓口まで来てください。』とアナウンスされるので、最後までこの紙は無くさないように
じ番号で後ほど、3回ほど呼ばれます!比較的すぐ呼ばれて、私は赤い紙にサインして、まず写真を取りました。
1回目はフラッシュなしで、カウントしてくれたのですが、
2回目はフラッシュありで、スタッフの同士で雑談しながら、写真を撮られたので、タイミングが分からず

変な顔してませんように…笑
いつでも撮られていい準備をしておきましょう。笑
撮影後、椅子に座る暇もなく、すぐに自分の番号が呼ばれて、指定された窓口に向かうとそこは大きく壁にTEST ROOM⇨と書かれた扉でした。
25〜26番の受付窓口は扉の向こう側にあるので、そのまま入って大丈夫です。
そこでは、事前に準備していた書類を全て見せますが…

私はここで『I D(アイ・ディぃぃぃ!)』とイライラが前面にでたような態度を取られました。笑
あーこれが噂のDMVのスタッフは態度が悪いというやつなのか?…
まあ確かに、『Hi』の挨拶は無視され、そしてこっちを向かずに、透明の仕切りの向こうからゴニョゴニョと何か言ってるもんだから、聞こえない。そして中々のアクセントのくせ…
おまけに同僚と雑談しながらだから、いつのタイミングで私に話しかけたのかも分からなかった。笑
だから、一回聞き直しただけですよ?笑
なのに、あの態度。ん?ってびっくりしました。笑
帰ってから、夫に話したら…

『Welcome to America!(アメリカへようこそ!)』笑
と言われましたが、確かにそのマインドでいなきゃなと。笑
…話が脱線したので、戻すと…
全書類を確認された後に

What language do you want for taking the test ?(何の言語でテスト受けたい?)
と聞かれるので、自分がテストで受けたい言語をお伝えください。
テストの画面で英語と選択した言語でテスト中でも切り替えることができたので、英語で受けたい人も「日本語」と申請してても大丈夫でした

Go to computer No.9 to take the test.(9番のパソコンでテスト受けてきて。)
と言われるので、パソコンが10台くらい並んでいるので、自分に割り当てられたパソコンがあるデスクでテストを受けます。
『Touch the screen to start(開始するためにスクリーンをタッチ)』と画面に表示されており、このハイテクなパソコンでテストが始まります。
誕生日などを答えたりして、パソコンの使い方に少し慣れるためのプレテストもあります。

ペン持ってきてって書いてあったから、先が折れそうなほど鉛筆研いで持ってきてたのに(小声)笑
確かに鉛筆持ってきてとか、マーク式とかは誰も言ってなかったけどさ…笑
試験はDMVの公式サイトで解いていた様な基本問題が中心でした。
練習問題が解けていれば、本番もきっと大丈夫です
そして、皆さんには試験中に惑わされて不安になってほしくないので、小話をシェア致します。笑
テストを終えたら、自動で最初の画面に戻るので、次は窓口に戻ります。
さっきの対応していたスタッフは居なかったので、もう片方の窓口の方が対応してくれました。

Congratulations! You passed! Here you are! You have to wait a little bit more and they’ll call you with same number!(おめでとう!合格よ!書類どうぞ。あと少し待ってね、同じ番号で呼ばれるからね〜)
この時に、テストの結果がプリントアウトされたものを先ほど提出した書類一式と共に手渡されます。
筆者の結果は…『correct:20 incorrect:0, Pass』ー満点合格
…あの日本語訳は結局、何だったんだ
テストの所要時間もプリントされたものに書いてあるのですが、6分ほどでテストを終えたみたいです。
そして、この時に注意すべきなのが書類の確認!
手元に戻ってきた書類一式をその場で確認すると、初めて見る書類があって、『これは私のですか?』と聞くと、『Oh, It’s not yours! Please put it there!(それあなたのじゃないね、そこ置いといて!)』と。笑
結果、2名分の私のではない書類が混ざっておりました。笑
提出した書類が全部返ってきているか確認するってやはり大事だなと。今回はグリーンカードやSSNのカードも提出していたので、いつもよりアンテナ張っていましたが、普段からアメリカは紛失や間違いがよくあるから、何事も確認することを癖づけなきゃなと思いました
少し待ち、同じ番号で別の窓口に呼ばれました。
そこで『今日は何しにきたの?』ってきかれます。笑
改めて、パーミットライセンス取りに来たことを伝えて、テスト結果も含めて、書類を全部提出します。
そして、その銀行の様な窓口で突然、視力検査が始まりました。
スタッフの後ろに視力検査の紙が天井からぶら下がっているので、両目で指定された列のアルファベットを読み上げます。
そして、コンタクトしてるか聞かれました。
視力検査が終わると、次に投票権が欲しいかYESかNOの質問をタッチパネルで回答します。ここでもその質問に答えるために自分の言語選んでいいよと言われるけど、日本語はなし。
そもそも投票権は市民権を持った人しか得られないので、『NO』と回答。
その後はクレジットカードか現金で支払いをします。
確か、約74ドルだったと思います。
最後にパーミットライセンスの紙に書いてある名前や住所が間違いないか確認します。そこに表記されてある住所に本物のパーミットライセンスが2週間以内に郵送されます。
その名前などを確認した紙のパーミットライセンスは渡されますので、その日から有効な免許を持つ21歳以上の同乗者がいる場合に限り、運転可能です。

私は確認し忘れたのですが、RealIDで運転免許証を作りたい人は、発行される運転免許証がスタンダートなのか、Real IDかどうかを確認しましょう。
場所も比較的新しくなっているオフィスということもあり、綺麗でハイテクな感じでした。
私個人の経験としては、さっきの『アイディー』って大きい声出した方も含め、結局想像していたまでの態度が悪い感じの人はいなかったので、DMVに対する嫌なイメージは特にはない…
ですが、グーグルのレビューには『態度最悪、ここにいくな、時間の無駄』とか『ここのDMVは今までで最高、おすすめ。』とか相反するコメントを見かけたので、当たり外れがあるのかなという印象ですね

まあどこでも、態度悪い人はいるし、気にしてたらキリないから、相手の態度に左右されないハートを持って強く生きていきたいと思っている勉強中の筆者でした。笑
筆記試験に合格したあと、仮免許の申請書類を提出し、必要な料金も支払いました。
当日に紙のテンポラリーの仮免は渡されて、条件下の元運転は可能ですが、
その場でプラスチックの仮免のカード(Learner permit)は受け取れず、後日2週間以内に郵送で届くという流れです。
現時点ではまだ私の手元に正式なカードは届いていません。
→ 届いたら「受け取り〜5時間のオンラインコース受講」まで追記する予定です!
- 運転練習スタート
- 仮免許(Learner Permit)が届いたら、5時間オンラインコースの予約
- 5-Hour講習の体験談も追記予定
- Road Testの予約・練習・合格まで記録していきます
リアルな情報を探している人へ:
まだ運転免許取得の途中段階だからこそ、「これから挑戦する人の不安」に一番近い気持ちで詳しく書けると思っています。
少しでも参考になったら嬉しいです。
最新情報はInstagram(@ai_navi_ny)でも更新予定です!

