①アメリカの看護師ってどうしたらなれる？【ニューヨーク州】

この記事では、

アメリカ在住で日本では看護師をしていた方や

アメリカ看護師に興味があるけど、どんな流れなんだろうと思っている方に

おすすめの読みやすいシンプルな記事となっています。

まず、アメリカで正看護師はRN:Registered Nurseと呼ばれています。

日本と同じようにアメリカでも、

正看護師(RN)になるためには、看護学校か大学を卒業し、国家資格試験に合格する必要があります。この国家資格試験は「NCLEXーRN（エヌクレックス・アールエヌ」と呼ばれるものです。

日本で日本の正看護師の資格試験を受ける際には、どの都道府県に住んでいても条件は同じですので、申請して、受験に合格すれば看護師として働けます。

しかし、アメリカでは州ごとに看護師になれる条件が違います。（例えば、英語力の証明やSSNが必要など）

ですので、まずは、アメリカのどこの州で働きたいかを決め、そこの州での要項を読んで情報を収集する必要があります。

また、アメリカは引っ越しなどで州を変わると看護師の免許の書き換えも必要となってきます。

私はニューヨークに住んでいるため、この記事では、ニューヨーク州で看護師になる流れについてまとめていきます。

（2025年6月時点）NY州のNYSED（ニューヨーク州教育局）のホームページを覗くと、

アメリカ国外の看護学校を卒業した人：イコール、私たち日本人看護師がRN（アメリカ看護師）になる方法が載っていました。

『RN Pathway #5 – Graduates of Foreign Nursing Schools (Outside of the U.S. and U.S. Territories)』（These instructions apply to applicants for licensure as a RN who graduated from a nursing school in a foreign country (outside of the U.S. and U.S. territories).

aina

ご自身が申請される際には、

NYSEDのホームページで最新の情報を確認して進めてくださいね。

次のようなステップで進んでいきます。

では、ステップ毎に分けて、少し詳しくみていきましょう。

STEP1はニューヨーク州のRN;看護師ライセンスの前準備をする段階です。

ここのステップをクリアするには、下記のNYSED認定の２つの必修コースを受講する必要があります。どちらの必修コースもオンラインで受講・修了できるようです。

1. Infection Control Course
2. Child Abuse Identification and Reporting Course

ステップ２では、いよいよ、アメリカの看護師になるために申請をします。

Online Form1（RNライセンス申請）を送信して、申請料金を支払う必要があります。

ホームページに載っていた情報によると…

• この初回申請フォームに必要な情報のリスト
  • 連絡先情報（郵送先住所、電子メールアドレス、電話番号）
  • この申請書に記載される名前は、写真付き身分証明書の名前および NCLEX 登録に記載されている名前と完全に一致する必要があります。
  • その他の専門ライセンスを保有している場合は、ライセンス名、番号、発行日、管轄区域を入力する必要があります。
  • 刑事事件（軽犯罪または重罪）または職務上の懲戒処分に関する情報。関連書類をアップロードすることができます。
  • 必要な書類がすべて受領されるまで、申請ファイルは審査されません。
• ライセンス料・初回登録料として$143を支払う
• （最初の3年間の登録期間の料金73ドルも含む）
  • 支払い方法：クレジットカード（MasterCard、Visa、またはAmerican Expressのみ）
  • 申請料は返金されない
• 追加書類:
  • 電子記録をこの申請書と一緒に提出するか、このオフィスに郵送することができます。
  • 懲戒歴または犯罪歴がある場合は、関連記録を提出してください。
  • 米国市民でない場合は、市民権または移民ステータスに関連する文書を提出してください。
  • 米国外で教育を受けた場合は、看護学の卒業証書のコピーを提出してください。
  • ニューヨーク州看護学校のカリキュラムの一環として感染管理研修を修了していない場合は、修了証明書または免除申請書を提出してください。
  • ニューヨーク州看護学校のカリキュラムの一部として児童虐待の特定と報告のコースワークを完了していない場合は、修了証明書または免除申請書を提出してください。
    

ステップ３では、アメリカの看護師国家資格の受験要項をみたいしているか検証される段階です。

日本ですでに看護師の免許を持っている方は、アメリカ看護師と同等の教育を受けているという基準をクリアできていれば、学校に行きなおす必要はないです。

ですが、そのためには自分が受けた看護教育が基準を満たしているかどうか、アメリカ看護師の国家試験に挑む受験資格があるかどうかを検証してもらう必要があります。

NYSEDに自分の看護教育を検証してもらうには、2つの方法があります。

『CGFNS』というサービスを利用する方法と利用しない方法です。

CGFNS のニューヨーク州向け資格確認サービスを利用する場合は、www.cgfns.orgで登録して、進めていく必要があります。かんたんな流れはこんな感じ…

• CGFNS はあなたの外国の看護資格を収集して確認します。
• 次に、CGFNS はあなたの資格に関するレポートを NYSED に送信します。
• NYSED がレポートと RN ライセンス申請書を確認した後、あなたの看護教育がニューヨーク州の RN としてのライセンス基準を満たしているかどうかを書面で通知します。

CGFNSを利用せずに、厚生労働省と卒業校に依頼して、それぞれ既定のフォームと必要な証明書とともに、NYSEDに直接郵送してもらい、看護資格の検証を受けれるように手配する必要があります。

aina

CGFNSを利用してもしなくても、同じように厚生労働省や卒業校に書類を依頼する必要があります。違いはCGFNSを介すか介さないか。そこで生じるメリット/デメリットに関しては個人で捉え方があると思うので、よく調べて自分にあった方法で申請を推奨します。

専​​門教育証明書（Form 2F） を用いて、卒業校に資格証明を依頼する

• 公式の成績証明書およびその他の必要書類とともにNYSED（ニューヨーク州教育局）に送付します。
• 成績証明書が英語以外の言語で記載されている場合は、NYSEDが認める翻訳サービスに翻訳を依頼する必要があります。

外国専門資格証明書（Form 3F）を用いて、厚生労働省に依頼する

上記ののフォームに自分で記載すべき所は記入して、忘れずに日付とサインをします。

その後に、看護学を学んだ自分の出身校と厚生労働省に協力を依頼して、直接NYSED（ニューヨーク州教育省）に郵送していだだきます。

私たち、申請者がNYSEDに直接郵送はしないので間違いのないように。無効となります。

aina

私はすでにアメリカに住んでるので、

日本に帰国した際に準備しておけばよかった…

看護師になるか悩んでる方でも、

最終学歴である学校の成績証明書や卒業証明書は、

アメリカで仕事を見つける際に必要になる可能性があるので、

移住前に準備しておくと良いかもしれませんね

ステップ４では、あなたの看護教育がニューヨーク州の RN としてのライセンス基準を満たしていれば、受験番号が発行されて、いよいよアメリカの看護師国家試験『NCLEX-RN』を受験する段階です。

NYSEDのホームページによると、『このNCLEX-RNに合格していない場合は、ピアソンVUE（米国およびその他の国でNCLEX-RN試験を提供する会社）にNCLEX-RNの受験登録を行ってください。www.pearsonvue.com/nclex/からオンラインで登録できます。

ご注意：ニューヨーク州教育省（NYSED）が看護師免許および学歴の申請を審査するまで、ピアソンVUEはNCLEX-RNの受験を許可しません。』

と掲載されていました。

そして、このSTEP１〜STEP4の流れを経て、晴れて合格すると、あなたはニューヨーク州のRNです。

私自身、NYの看護師になるためには『どうしたらいいんだろう…』という段階で、

自分の頭の整理の意味も込めて、執筆しているので読みづらいところがあったかとは思いますが、最後までお付き合い頂きありがとうございます。

実体験をもとに、その都度更新していきますので、またHPを覗いていただけると幸いです。

そのほかにも、英語やアメリカ生活についてのおすすめの商品なども紹介している記事がありますので、ご覧ください。

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アメリカ在住ブロガー/看護師🇯🇵

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ニューヨークと日本の遠距離国際恋愛を経て、結婚を機にアメリカへ移住。観光・アメリカ生活・国際恋愛・国際結婚を中心にこれから挑戦する方々へ向けての情報をニューヨークからお届けするブログ。